どぷりのめも

名前	無縫	のーいめーじ
呼称	ムホウ
種族	鬼種/超越種(オーバーロード)
性別	女
年齢	不明
身長	150cm
体重	58kg
B.W.H	82．58．86

強大な力を持つ鬼
いつ、どのようにして生まれたかも定かではなく、力の正体も不明
生まれ落ちたときから超越種としての自覚があったようで
姿も当初から一切変わっていない
本人は『ムホウ』となのっており、数多の世界を渡り歩いていた

この名前は元々、『無法の鬼（ムホウノオニ）』と呼ばれたいたところ独により無縫と当て字され、今に至っている

紅い目に細身ながら筋肉質な身体、人のものよりも長い耳、そして頭部には二本の角
烏の濡れ羽色の地面につこうかというほどもある長髪を散切りしており
昔は仕立てのよかったであろうボロの着物を無造作に纏う
しかしその身体には一切の傷はなく美しい姿態をしている

どうにも芝居がかったような老齢なしゃべり方をするが実際の年齢は不明

話は通じはするが独自の倫理観を持っており常識に縛られない
その性格は傍若無人、唯我独尊
わがままで身勝手でなににも縛られず、気高く誇り高く心の赴くままに動く
まさに　鬼　である

遙か昔、生まれ落ちた彼女は自らの力を持てあまし自身を生んだ世界を破壊してしまう
幸か不幸か、彼女は世界を渡る力をも持っていたためにそれは何の障害にもならなかった
世界を壊してしまえば次の世界へ――数多の世界を渡りそして数多の世界を壊していった
彼女が通り過ぎた道程にはただ瓦礫だけがうずたかく積まれていく
彼女は触れるだけで世界を壊してしまう
自身が孤独だと悟ってなお自らのあり方を変えることはできなかった

そんな折、とある世界で
『他人の願いを叶える力』を持った男に出会う
世界が滅び行くなか、彼が自分と同じく過ぎた力を持ったために長い孤独を過ごしてきたのだ
と悟った彼女は哀れみか共感からか、ふと小さな願いを漏らす
「同じく孤独であるならば――友にでもなれればよかったのにのう」
その願いは叶えられ
彼女は初めての友を得た

初めて友とよべる――同等の存在を得た彼女は大いにはしゃぎまわった
ともに語らい争い笑い殺しあった
しかしそんなときも永遠には続かなかった

強大な鬼と対等であるために力を酷使し続けた男に限界が訪れる
死期を悟った男は別れを告げるが彼女はそれをはねのけた

「おぬしが逝くというのならわしも共に逝こう
　しかし何も残さずに逝くのも惜しい
　孤独というのもいやなものじゃ
　そう――どうせならたくさんのものを残していこうではないか」

男は最後の力で彼女を大地として作り替え、そして数多の命の種を植えていった
そうして彼女は今なお命を産み育み続けている

これは彼女の昔話であり世界創世の神話である

ありとあらゆる概念、ルールから縛られない力
このせかいの神鬼、鬼神がもつ無辺無道はこの力の欠片である